誰しもが「生きづらさ」を抱えて生きている時代のなかで、なんらかの「生きづらさ」が診断によって「障がい者」とされる現実に、疑問を感じています。そもそも、まったく同じ人なんて誰一人として存在しません。どんな「生き方」も、どんな「生きづらさ」も、一人ひとり違って当然です。
違いがあるからこそ生まれる難しさもあれば、楽しさもあります。うまくいかないこともあれば、得意が活かせることだってあります。
だから、個性を輝かせることができる生き方をそれぞれが見つけ、歩んでいける道を示したい。障がいと共に生きる人々が、豊かに過ごすことができる“新たな人生のBELL”を鳴らしたい。これが、障がい者福祉の世界にBELLを設立した思いです。
ご利用いただく方には、「障がい者だから」を理由とせず、自分自身のペースでゆっくり一歩ずつ、日常的・社会的・経済的な自立を目指してもらいたいと願っています。
昨日の「できない」が「できた」に変わった時の喜び、「やってみよう」という思いが「もっと」という意欲につながった時の自信を、少しでも多く提供したいと考えています。
障がいではなく、個性。この考え方が世界中に浸透し、「障がい者」という言葉や「障がい者支援」という概念そのものがなくなること。そして、私たちBELLの存在すら必要とされなくなることこそが、一番幸せな世界だと信じています。
そのためにもBELLは、障がい者福祉の業界におけるマイノリティとして、「できた」を増やし、「やってみよう」を忘れず進んでいきます。